事上磨練
友人に紹介してもらった「陽明学入門」に「再発見」がありました。「実学」という意味がよく分かります。
事業再生は、まさに事上磨練です。企業の生き死にに係わり、経営者が生き様を問い直される場面に立ち会う訳ですから、これで何かを学ばない方がおかしいぐらいです。
学を究める道を追求しながら、戦場に出て勝利を収める…そんな文武両道の人が(多少は誇張があるにせよ)いたとは驚きです。陽明学が江戸時代の武士に受けたというのも分かる気がします。
また、「心即理」「知行合一」の考え方はいわゆる「スピリチュアル」や「精神と肉体」の二言論を否定しているようにも思え、また、セブンスデー・アドベンチスト派が言う「肉体の死と魂の死を分けるのはおかしい、魂もまた肉体とともに一度滅びるのだ」という考え方にも類似しているような気がしました(強引ではありますが、こうやって無理やり連想するのは新たな発見がありますね)。そういえば、量子力学とも近しいような気がします。
まあ、思考遊びはおいておいて、「要は安全な所で評論を垂れるよりは現場に出ろということだ」という卑近な理解で行けば、まさに事業再生を通じて何かを感得したいと思っている私には大変参考になります。(まだ全部読んでいませんが)
今日、契約社員先に辞意を表明しました。少なくとも契約形態(出社日数が決まっていること)は変更して頂きたい旨お伝えしております。どうしても時間は有限ですので、やりくりできる幅があればありがたい所です。また、グループ全体として余り経営危機に直面してはおりませんので、イマイチ燃えないという面もあります。今週中にはある程度方向性が出ると思います。
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 朝起きて、今日はどっち方面へ向かうんやったかと考える(2018.04.22)
- 賢くなった気がする(2018.04.09)
- 花粉症はスイッチが入ると一気にクル(2018.04.01)
- 期末感。そして老眼へ…(2018.03.25)
- いよいよ花粉症の季節(2018.03.12)
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/150815/5327471
この記事へのトラックバック一覧です: 事上磨練:
人生や仕事など、様々な事象は本来無意味ですが、そこから何を学び、どう意味づけるかで「風景・体験の切り取り方」が変わり、自分にとって意義ある時間を持てるのだろうと考えています。また面白そうな本を発見したら教えてくださいね!
投稿: たく | 2007年2月14日 (水) 午前 09時09分
「無」(かもしれないけど・・)に向かって努力する姿勢、そして「ヒト」の意志とは別に「型」の持つ意志が存在することに気づいた時から、少し世界観が変わりますかね~。ということで、最近は西洋哲学にも食指を伸ばしつつあります。
投稿: すますま | 2007年2月14日 (水) 午前 12時28分